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【食事療法】

高コレステロール血症の患者は食事の内容でコレステロール値が変化することがわかっています。高コレステロール血症の患者が食事を制限することは非常に重要です。

食事療法の基本

●適正な総エネルギー量で、適正体重を保つ

☆適正な体重
体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)=BMI(肥満度)

BMIが「25以上」の方は肥満です。「22」が標準となりますので、標準値に近づくよう努めましょう。   

☆1日の適正なエネルギー摂取量
総エネルギーの摂取量(Kcal)=標準体重(Kg)×25~30(Kcal)
・標準体重(Kg)は、身長(m)×身長(m)×22(標準のBMI)

●偏らず「栄養バランスのよい食事」をとる

下の図は「お皿ツール」と呼ばれるものです。
・でんぷんの少ない野菜類を全食事量の1/2
・たんぱく質が多い食べ物を全食事量の1/4
・でんぷん質の多い食べ物を全食事量の1/4
の割合で摂取し、乳製品を1日1品追加すれば栄養バランスの良い食事となります。これに近づくよう頑張りましょう。

食事バランス表


●飽和脂肪酸(動物性脂肪)は控えよう

全体の脂肪の摂取量にも注意する
高コレステロールの方は食事で摂取するエネルギーのうち、脂肪の占める割合を20~25%におさえるようにしましょう。
特に動物性脂肪に多く含まれる「飽和脂肪酸」は摂りすぎるとコレステロールを上げ、心筋梗塞等の発症リスクが高まります。
一価不飽和脂肪酸が多いオリーブ油をうまく使用しましょう。
肉類は赤身の肉を中心に、摂取量は基本1日「60g」、多くても「100g」までとしましょう、又乳製品の取りすぎにも注意しましょう。牛乳やヨーグルトの摂取量は1日「200ml」が目安です。 

●魚と大豆製品を積極的に

魚を毎日摂取
背の青い魚を中心に、魚を毎日とれるように。魚を毎日摂取することは、かなり意識しないと出来ません。刺身でも結構です又いわしやツナの油漬け缶などを購入しておくと便利です。ただし、脂肪の摂取量に注意して下さい。背の青い魚にはEPA、DHA等の多価不飽和脂肪酸が多く含まれています。

大豆製品を毎日摂取
大豆食品は、1日2回はとりたいものです。豆腐より納豆や枝豆の方が少量でも大豆たんぱくをしっかりとれます。大豆には、多価不飽和脂肪酸のリノール酸が含まれています。 

●野菜・海藻・きのこ類をしっかりとろう

食物繊維は1日25g以上の摂取を目安とします。
野菜は1日両手3杯(生野菜で)が目標です。これは1日5品の料理に相当しますが、このうち1杯分は緑黄色野菜で摂るようにしましょう。野菜は湯通しすると半分くらいになりますが、両手3杯分を1回の食事でとることは困難です。朝食、昼食、夕食のそれぞれでとるように心掛けましょう。

●コレステロールの多い食品は控えよう

コレステロール摂取量を1日200mg未満に抑えましょう。 コレステロールは卵類、レバー等の内臓類、魚の中でも丸ごと食べる魚や魚卵に多く含まれているため、コレステロールを含む食材を全く摂らないということは現実的ではありませんが、食べる量と頻度に注意が必要です。 又洋菓子には、飽和脂肪酸(動物性脂肪)、コレステロール、トランス脂肪酸が多く含まれています。洋菓子の摂取は要注意です、週2回以下に抑えるように心掛けましょう。

【参考】 トランス脂肪酸とは

トランス脂肪酸を多く摂取すると、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が増えてHDLコレステロール(善玉コレステロール)が減少することが報告されています。神経質になる必要はありませんが、日常的にトランス脂肪酸を多く摂りすぎている場合は心臓病のリスクを高めると言われています。
トランス脂肪酸は、液体の植物油等から半固体又は個体の油脂を生成する過程で生成され、この方法で製造されるマーガリン、ショートニング、ファットスプレッドに含まれており、これらを原材料に使用したパン、ケーキ等の洋菓子、揚げ物に含まれています。


参考文献:動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版
動脈硬化の病気を防ぐガイドブック(動脈硬化学会 一般の方々向け)
五訂日本食品標準成分表

資料ご提供:国立循環器病研究センター 臨床栄養部 管理栄養士

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